よくみえるってどういうこと?

あいかわらず誰の役にもたたないだろう日記

とんかつ越しにみえたもの

12月のおしゃべり会は目黒の「とんき」に決めている。ときの川は濁流のスピードで…そう、もう10年、15年単位の恒例行事だ。

今年はTさんも私も格別に疲労困憊しており会合は無理かなと思っていたが、なんとか紺の暖簾にたどりつく。

引き戸をあけたところ、いきなり手書きの貼り紙がお出迎え。「人手不足のため、お客様に不便な思いをさせてしまうかもしれません(大意)」だそう。

実際、入るなり華麗な流れでオーダーが通り、店内のどの待ち椅子に座ろうと順番どおりカウンターに案内され、ほどなく目前にとんかつが。という見事なアレについてはこの日ちょいと残念な手ごたえだった。

とんかつの肝は「いい豚」と「揚げ加減」(たぶん)。その揚げマスターがたりないようで、キャベツとトマトが乗った皿はどんどん用意されるのだが追いつかない。自然、配膳が遅れる、と。

こういうことは今年なんとなくどこでもみられた気がする。

おしゃべりタイムは「とんき」の前後に配置され(通例)やばい! わかる! げらげら~も幾多あったのだが(銭湯のすばらしさ、ひとの死にざまなど →ってあんた…)

ま~いろいろあるよ。参っちゃうね。自身、直近1か月ここまでの苦労を強いられるとは考えておらず、話しながら「つくづくえらかった俺…3週間前から昨日までのリプレイとかまっぴら御免じゃ!」と「俯瞰の私」が頭上にちらついたし、Tさんのご苦労もきくだに大変なものだった。

己の辛苦もむろん難儀だけれど、まわりになにかあるのは百倍つらい(工夫や近道を選べず、「やだけどやるっきゃない」と踏んばったところで「本人」でないと解決は)。

それでも、こうして自力で自分にとんかつをごちそうできる年の瀬をそれぞれ寿がなければならないのだろう。

いいこと探しの規模が年々砂金採りみたいになっていて、厳しいったらありゃしない!!

Tさんも私もふつうに育った平均レベルの真面目な成人、てえことは、おそらくほとんどの日本人女性は本年度(前年よりいっそう)息も絶え絶えだったと容易に推測され。

ああもう、みんなみんなおつかれさまでした! いいたかないが、きっと年末年始も疲れるゼ!!!(し~ん)