よくみえるってどういうこと?

あいかわらず誰の役にもたたないだろう日記

君はsunshine 僕はmoonlight

『ホントのコイズミさん』関連イベント「ホントに? コイズミさん」参加のため、下北沢B&Bにいってきた。とさらっとかいたが、そもそも取れる気がしなかった。チケットを。

その日は、すでに満員御礼の同会場で19時から始まる武田砂鉄さんイベントのリアルチケットをおさえ、充分楽しみにしていたのだけれど(高瀬さん、めっちゃみたいじゃん!)直前にキョンキョンイベントの発表が。

11時。砂鉄さんには悪いけど、コイズミさんのをとれたら、とれたら、それは、体力的にどっちもは…。まあでも「とれたら」だから。あんな小さいところであんなビッグな。そううまいこと…アタシついてるほうじゃないし…とかなんとかくどくど悩む1週間がすぎ。

チケット発売時間ジャストは帰宅途中。最寄り駅までたどり着けそうになかったため白金高輪駅で下車、ホームのベンチで震えながらの操作だった。届け電波!!

はたして。とれた! とれたのである。こういうのはひたすら運、開始1分で終了だったそうだし、たまたまふわっと滑り込めただけ。うん、わかってる。でも、とにかくとれた。ああとれた。いく前からふらふらの私であった。

前日に「近隣のご迷惑となるため、開始時間前から並ばないでください」みたいな牽制メールを拝受し、どこまで真に受ければいいか思案するも(受付時間到着じゃビリだし、だからって始発では迷惑行為甚だしいのもわかる)予定は変えず、受付1時間半前あたりに着く段取りで、1時間前着(お約束)。目測で15~20番目だったろうか。

知的な小泉さんファンに無作法者はおらず、スムーズな入場&着席。もちろん満席。砂鉄さんのが60人ときいたから同じくらい ? 60人。キョンキョン呼んでたった60人!

現実なのか。やばいね。これてよかった~。ほんとほんと。会場全体が高揚するなか、ややあってご本人(ご本尊)登場。ちいさい。身軽。パーカにデニムに厚底スニーカー(K文化のあれ)さらさらボブ。

身軽ってなんだ、だが、大御所の有名人の多くは(たぶん)どかーんじゃないですか。オーラ! みたいな。付き人10人、SPも、みたいな。小泉さんは違うのだ。40周年コンサートでも思ったけれど、ひとりでどこにでもいき、挨拶も自分でしちゃう、でも地下鉄は乗らなさそう~って雰囲気で、値崩れなしという。

トークが始まって、あの声、あのトーン、あの笑いかた、を直耳でとらえ今度は不思議な感慨に包まれる。コイズミインモーションを録音して何度もきいたボイス(藤原ヒロシ氏! DUBマスターXさん? 川勝さん? え、フリッパーズがゲスト??)。まんまとロンドンいきたいとか思っちゃってな~(生まれて初めて踏んだ異国の地はロンドン)。発言の柱は変わらないしさ。キョンキョンは聡明で冷静だからずっと。

てなところで、目玉のサイン会タイムに突入。「お渡し」だけでも大変な事態なのに「その場でかいてくれる」なんて運営もご本人も(同じか)すばらしい。信じられない。

サイン本は、掲載書店に隔週でいっているため書籍化してすぐ「入荷するならよけておいてください!」つって入手、袋をみたB&Bのかたにも好反応をいただいたが、さておき。

そりゃここでもサインしてもらいたいじゃん! 火を飛び越えてきたんだから!

とゆうことで、しれっとダブルサインゲットを目指す。そういうかたは珍しくなかったろうけども。熱心なファンしかいない構造の空間ゆえ。

座席の関係で自分はかなり早めとなり、頭の整理も様子(ひとりあたりの「秒」とか)の把握も不可能なまま、ただ「毎週楽しみにしてます。去年のコンサートもいきました。ずっとずっとファンです!」てなことを震える声で伝えただけ。地団太…。

スター稼業数十年の小泉さんは慣れた手つきで(「あ、もうサインあるし~。この横でいいの? ふふ」)サインをかき、握手してくださり、なななななんと!!!!

私をみて「すっごいおしゃれさん♡」と笑顔(生の)でいってくれたのだ。

大げさではなく、昇天するかと思ったね。私が服に興味をもったのは、オリーブとキョンキョンに出会い、恋に落ちたからだもの。おしゃれしたいとかより、「身なり」なのかもしれないけど、ファッションは合図だし言葉だし内面を代弁する! って幼いながら。

そしてそれは間違いじゃなく、以来、とても好かれたり嫌われたり、世界が広がったり排除されたり、「自分が選んだかっこうをする」ことでびっくりするくらいいろいろあって…いまにたどりついたのだ。

いまとは、ガチでこの「いま」よ。小泉さんに「おしゃれね」っていわれるこのときまでよ!

ひとすじの熱い涙が…な〜んてかきたいところだけども、脳内真っ白、アワワワつって退場するのみの…木偶の坊こと私。

いや~。思えば遠くまできたもんだ。ひとは「好き」を続けるだけで、こんなに遠くまでこれるもんなんだね。

<追記>「ずっと明るく華やかにする仕事だったから、死ぬときくらいは静かに逝きたい。告別式とかイベントとかやらないでほしい」といっていたのが、とても心に残った。私が小泉さんをずっと好きなのは、そんなふうに光と影を持ち続けているところでもある。